「福祉の伝道に思う」
川口 幸義
この映画はこの新聞の記事にある、「保護司三浦一広と世間から弾かれた青少年の葛藤を描いた」実話に基づいた作品で、現代の社会に強いメッセージとして問いかける作品になります。
他人の幸せのために、信念を貫く保護司・三浦一広氏(奄美ゆずり葉の郷所長)は365日昼夜を問わず電話を受け取る。三浦船は、晴れの日もしけの日も、助けが必要とする人がいる限り走り続ける。三浦氏の影響を受けて巣立った少年たちの数はすでに3万人を超えています。三浦氏が三十有余年にわたり活動を続けられたのは、青少年の支援に対し、施設スタッフの皆さんの支えがあったからで、またスタッフの皆さんが三浦氏の力を120%引き出してくれたおかげです、と三浦氏は語る。三浦氏は法務省などからさまざまな表彰を受けている。過去には京セラ創業者の稲盛和夫氏もゆずり葉の郷を訪問し、福祉に対する取り組みに感銘を受けたそうです。法務局特別矯正監の杉良太郎さんも表彰で訪れ「子どもたちに対する愛情の注ぎ方は私と似ていて共鳴することがある。世に広めていきたい」と述べている。三浦氏は青少年たちの更生に人生を懸けて取り組んでいる。その活動は大きなうねりをなり社会を動かし、政治を動かしている。警鐘を社会へ送り続けなければならない。